もはや若白髪ではない

そう、もはや、これは若白髪ではないのです。

私が首輪を付けられる日 1

私は、ある日突然、奴隷となった。

これは俗にいう、SMの世界の話になっていくのかもしれないが、

実の所、私はSMの世界など、ほんのひと口、かじった事さえない。

Sがサドで、Mがマゾ。サドはサディスティックのSだろうが、

Mってマゾ・・・正確な用語に変換できない、知らない。

SMとの関わりと言えば、飲み会の席で

「私はどっちかというと、Mかしら。

上司に叱られると、ちょっと嬉しいとかね。」

と、笑っておしゃべりする程度で、SMの知識も関心も、無いに等しい。

 

そんな私が、奴隷となった。

去年末、出会い系で繋がった男の奴隷となったのだ。

そうです。

ここでも細々と書いて参りましたが、私は更年期型性欲亢進を

どうにかすべく、なかなか出会えない出会い系活動、まだしていました。

そして、ついに繋がった男と、今年の1月、直接会う事にこぎ付けたのです。

 

想像以上に、イケてる!

恐ろしいほど、オシャレ!

 

5年も女を捨てていた私は、嬉しさで発情するどころか、冷や汗が噴き出た。

まずい、鼻の下の産毛、剃って来てない・・・。

私は、様々な己の顔の難を隠そうと、延々4時間しゃべり倒した。

ずっと顔を動かす事で、相手の目をくらまそうと企んだのだ。

もちろん、最後に「ごめんなさい」しようと思っていた。

相手が気に入らないからではなく、

こんな自分をおススメできるような、平均以下の男ではなかったからだ。

 

4時間、男は笑いながら話を聞いてくれ、

「そろそろ、出ましょう。」と言ってくれた。

私は、やっと終わったと安堵した。

その頃には、やり切った後の疲労感に襲われ、思考能力を無くしていた。

すると、男は、

「もう少し、今度は大事な話をしましょう。」と言いながら、

私の車の助手席に乗り込んできた。

なんという、スマートな乗り方だろうか?

呆気にとられていると、そのまま、男の顔が近付いてくる。

 

なに?

なに?この、遥か遠い昔に味わったか味わったこと無いか分からんタイプの

一種のときめき!

と感じた瞬間、唇を奪われてしまった。

心は抵抗しようとするのに、体は大いに悦んでいる。

 

「おちゃこさん、僕と付き合って下さい」

 

こうして、私と男のお付き合いが、ひっそりと始まった。

この時はまだ、自分がのちに奴隷となるなんてこと、思いもしなかったが、

無駄毛の処理は、今後ちゃんとしようと、強く思ったのだった。