もはや若白髪ではない

そう、もはや、これは若白髪ではないのです。

ついに・・・?

やってしまった・・・

 

ついに、やってしまった・・・

 

私、恋に落ちてしまった・・・

 

40半ばのババァが恋なんて、気持ち悪いと思われるだろうか?

でも、ババァでも、やる時は、やるのだ。

 

今年に入って、すぐ、

忘れかけていた、昔の知人からメールをもらった。

「お元気ですか?」というシンプルな文面だった。

10年以上前に、よく飲みに行っていた男だと思い出しても、

その頃、何を話していたかも、思い出せない。

それでも、私は、「はい、元気です。あなたは?」と返信を促した。

それから数回のやり取りをして、久しぶりに飲もうという事になった。

 

待ち合わせの駅に向かいながら、私は、必死に男の姿を思い出そうとした。

そして駅で立っていた、全くの別人に声を掛けたという訳だ。

いっぽう、目当ての男は、改札から出てきた私にすぐさま気づき、

手を挙げかけた時、すぐ隣の知らない男に声を掛ける私を目撃していた。

再会は、こんなものだ。

 

実際、酒を飲み始めてみれば、

何の気負いもなく、自然と会話が繰り広げられていく。

昔の事など思い出す事もできないのに、

男との時間は、とても自然で、とても和やかで、

そして、どんどん心が癒されていくのを感じた。

 

異性との、こんな普通の会話、

私は、もう何年もしていなかったと気づき、

泣きそうになった。

 

「今は、一人?」と聞かれて、

私は、一緒に暮らしている男は居ると正直に答えた。

そして、

「でも、同じ家に住んでるだけよ」と付け加えた。

あとの事は、あまり覚えていない。

気付けば、私と男は、ホテルの1室に居て、

抱き合って、そして、ついに・・・

「あれ?ダメだ」と、男は言った。

男は、勃たなかったのだ。

私達、飲み過ぎた。

 

私は、衣服の乱れを直しながら、

これほどまでに出来ないとなると、

これはもはや、ご先祖様の呪いなのかもしれないと、

思うのであった。

 

まず、墓参りにでも、行ってくるか・・・