もはや若白髪ではない

そう、もはや、これは若白髪ではないのです。

産んだ訳

母さんは、どうして私を産んだんだろう。 ずっと、そう思っていた。 愛された記憶が無いんだ。 面倒がられたり、叱られたり、けなされた記憶しか無いんだ。 なのに、母さんは、どうして私を産んだんだろう。 ずっと、聞けずにいた。 今なら、きっと聞けるだ…

面倒な事

面倒な事を頼まれた。 そんな事、あなただってしないくせに。 そう言ってやりたいけど、そんな事は言えない。 面倒な事を頼まれた。 今まで、私は気付きもしなかったくせに。 そう自分に言ってやったけど。 責める事はないさ。 人が面倒だからやらない事を、…

いい暮らし

実家に寄って、悩みを吐露すると、 母さんは決まって、 「お前の行いが悪いからだ」と笑う。 自分は、昔から神仏に手を合わせ、熱心に教えを乞い、 それに従って生きてきたら、今、いい暮らしが出来ているんだそうだ。 神様に助けてもらっているからだと。 …

同居人

言い争いは、思いのほか、エネルギーを使うものだ。 この体の気怠さは、そのせいにしよう。 言い争うと言っても、あの男とは、 罵声のキャッチボールすら成立はしない。 私が考え抜いた文句や愚痴、上手い事言ったと自画自賛する名言も、 彼の耳に届く頃には…

日々、妄想

最近の唯一の楽しみは、妄想だ。 ドラマのような恋を妄想している時ほど、 楽しい時間はない。 お相手は、もちろん、火野正平な訳だ。 時々、私を役所広司と取り合ったりもして、 なんなら、渡辺謙まで参戦して、三つ巴の取り合いが始まる訳だ。 考えれば、…

野良猫

私は、野良猫。 風に吹かれる川辺が好き。 日を浴びる、丘が好き。 うっそうと生えた、草むらが好き。 人の膝の居心地は、どうだか知らない。 だって私は、野良猫だから。 昔、私ん家に、餌を貰いに通ってくる、猫がいた。 私は、一応毎日、餌の用意をしてた…

依存という深い沼

今週のお題「私の沼」 これは、深い、沼の話になるのかもしれないが、 私がハマった沼は、依存だった。 幼い頃、私は、よく預けられた家の主人から、性的虐待を受けていた。 年老いた、男だった。 しかし、いまだに、私は、あれを虐待いう言葉で表す事に戸惑…

足腰は、要と知る

この前、路上で、ご老人に怒鳴られてしまった。 その理由は、道の端で、しゃがんできたからだ。 私は、「なんて可愛らしい、シロツメ草のお花達なの。」 そんな事を、微笑みながら呟いていた。 ご老人は、そんな私を発見するなり、 「こら!こんな所で、何を…

運命の分かれ道

君が、あの時、私と出会っていなければ、 君は、野良猫になっていたんだろう。 それが、今じゃ、気に入らん飯は、残す始末だ。 高いんだぞ、結構お高い飯なんだぞ。 それに、今、君が寝ているところはな、 人間をダメにするクッションという触れ込みで、 話…

一瞬よぎる、思い

隣で、姉ちゃんが、 「私の半生、幸せだったとは言い難いわ」と楽しそうに話していた。 いえいえ、あなたは、昔から、そして今も、ちゃんと幸せだと、 私には、そう見えるよ。 姉ちゃんは、望んだらピアノも習わせてもらい、 行きたい塾へ行かせてもらい、 …

はじめまして、おちゃこと生霊です。

記念すべき1回目の日記ですが、 どうやら、私は、生霊に憑かれているらしい。 昨日の夜から、なんだか気持ちが悪くて、 寝床で、色々考えた。 食べ過ぎてもいないし、なんだかなって。 すると、今度は左足が突然痺れてきて、さすがに気味が悪い。 だから、…