もはや若白髪ではない

そう、もはや、これは若白髪ではないのです。

産んだ訳

母さんは、どうして私を産んだんだろう。

ずっと、そう思っていた。

愛された記憶が無いんだ。

面倒がられたり、叱られたり、けなされた記憶しか無いんだ。

 

なのに、母さんは、どうして私を産んだんだろう。

ずっと、聞けずにいた。

今なら、きっと聞けるだろうが、

もう母さんは、そんな昔の事、覚えていない。

全部、消えていく。

忘れたい事が、全部、消えていく。

でも、私の中では、悍ましく佇み続けるんだろう。